令和元年 7月27日(土)13:30~17:30、稔台市民センターにおいて不登校問題を考える東葛の会『ひだまり』主催、講演会「ひきこもりと向き合う~家族や周りの人へのヒント~」が開催され、ひきこもり家族自助会 とやま大地の会 山岡和夫代表と、高岡つくしの会 宮川和恵代表に講演いただきました。
とやま大地の会は、ひきこもりという共通の課題をもった家族、ひきこもり当事者、支援者の分かち合いと学びの場を趣旨として活動しています。山岡和夫代表からは「引きこもる人の家族と歩む」と題して講演いただきました。
ひきこもりの方には、緩やかなつながりを持つ場『居場所』が必要。
家族会が長く続いているのは、安心して「唄える・話せる・泣ける・笑える・愚痴を言える・聴く」ことができ、心地よくすごせる場であるから。講師として招いた人や例会に参加している会員へ、身近な感じで抵抗なく相談できていることも秘訣の一つだそうです。
「ひきこもっていたからこそ今がある、ひきこもりは自分を救ってくれた」に耳を傾けて活動を続けているそうです。
つくしの会は、とやま大地の会の高岡の会員が中心です。宮川代表には「つくしの会の歩みから~それぞれの家族の「良さ」が見つかる・わかる・つながる会へ~」と題して講演をいただきました。
居場所「つくしの家」は、ひきこもりによって人や社会とつながることに困難を感じている当人たちと家族が、互いに分かち合い支え合う場としてつくりました。無償で借りることができた一軒家で、心の内や経験を語り・学び・活動を通して親睦を深め、助け合いました。16年の月日が、孤独で不安な自室中心が「家庭が居場所」へ変化し、心もゆるみ少しづつ家族との行動や会話が増えていきました。
作品展・家族同士の家庭訪問、居場所の閉鎖・再開・再閉鎖を経ながら、若者や当人が参加し、本人の思いを大切にして活動しています。
お二方の講演の後、質問・交流の時間が設けられ、会場の当事者家族から日常で悩んでいることの相談がいくつかあり、同じ当事者家族から経験談が語られ、対応や心構えを聞くことができました。大勢の参加者の前での質問は、本当に困っていたことでしょうし、何かしらの光を見つけたいことだったと思います。その真剣な思いが会場に伝わり、ひきこもりに関する悩みを抱える参加者同士が一つになり、「みんなで支え合おう」と思ったのは、私だけではないと思います。
ひきこもりの状況は一人一人様々。それぞれがきっかけをつかみ、少しづつ前に進める
よう、ひきこもりへの取り組みを進めていきたいです。今回は、タイトルどおり家族や周りの人への大きなヒントをいただきました。
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